八雲住区センターには二つの会議室があります。住区会議室と中根1丁目の会議室です。
電話 03-3718-0874 <会場への道順>
1. 東急東横線の都立大学駅で下車してください。 2. 改札口を出て、そのまま左手に廻り込むようにして、線路沿い、自由が丘方面に進みます。 3. 最初の踏切があるところまで来たら右折。 4. すぐに、左手の道に。 5. 黛歯科医院を右手に見ながら、T字路に出る左手前。 |
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3)研究会の内容:これまでさまざまに作製された絵地図などを、実物やパソコンで広く紹介しながら、その内容の分析を参加者と徹底的に行うと同時に、この方法を現代社会の、個人・組織・会社・プロジェクト・多様な状況の中などで、どのように適用していくか、意見交換を行いながら実践的に研究します。多数のワークショップを開催しますが、半年に一度は、全員参加の特別な絵地図ワークショップなどを企画しています。絵地図分析が自分自身でどこでも行える人材養成が最大の目標です。
4)参加費:資料代込:1000円(会員や学生は半額です)会員は年会費5000円
5)連絡: tajima777@gmail.com
研究会の詳細:再度ご案内いたします。
心の絵地図分析研究所代表: 田島伸二
The Institute for Picture Map Analysis (PMA)
事務局長: 広吉敦子
目黒区中根1-16-10 iclc2001@gmail.com tajima777@hotmail.com
電話:03-3718-5260
講師:田島伸二 絵地図分析研究所(PMA)代表、国際識字文化センター(ICLC)代表、
ユネスコ(ACCU)やJICA(国際協力機構)にて、長年アジア・太平洋地域の識字活動を行う
絵本作家、作品は「大亀ガウディの海」などアジア地域で約30言語で翻訳出版されている。
早稲田大学実験心理学ゼミ出身、東京大学教育学部・聖学院大学にて教育学非常勤講師
講談社出版文化賞・社会貢献賞など多数受賞
絵地図分析ワークショプ(Picture Map Analysis)とは?
1.なぜ私はこのようなワークショップを始めたのか?
人生の夢や社会の中での理想を実現したいとき?
多くの煩悶や問題で悩むとき?どのように人生を切り開いていくか?
あるいはたくましく生きていくか?
―自分自身が日常で直面している複雑な問題の解決のために・・・・
―日常生活で全体が余りにも複雑で、生きる方向性の見えないとき・・・・・、
―多くの煩雑な問題にぶつかったり、八方塞がりになったと思うとき・・・・・
―問題などが無意識の世界や外部要因の中にたくさん存在していると思えるとき・・・・
さまざまな場面でのカウンセリングにおいて、多様な方法で活用できます。
―人は多くの複雑な問題に囲まれ、どのようにそれを解きほぐすか、優先順位をつけるときに非常に困ることがあります。人はだれでも海岸に流れ着いたガリバーのように、無数の目に見えるあるいは目に見えないロープで縛られている。ロープから自由になるためには、そのロープを短く切ってしまうことが必要。言葉による自縛もこれに似て、長い文章で自分を縛っている状況を短く切って、再構成、再創造することが必要。
全体を把握して集中すると力が増す。
―国際会議で多くの専門家と調査活動を行ったとき、専門家が見出した多くの問題点や解決策をどのようにまとめて分析するか、
―文章や議論が表現しているのは限定的な世界であり、水に浮かんだ氷のように見える世界は全体の約10%ぐらいでしかない。しかも絵やデザインの役割が生かされていないので、表現するときにはすべての表現形式を活用することが必要
―問題をきちんと把握すると、解決はすぐ裏にあり、常に表裏の存在となっている。
しかしPMAは、問題からワークショップを行うと、時間がないときには、否定的や消極的な姿勢になってくることもあり要注意
―人はだれでも自分の位置を全体から見たい欲求がある。地図とはなにか?
―自分の位置を他人の目に映ったものも併せて客観的に見たいという欲求がある。
―地図とは、あらゆる言葉や表現などは、すべて地図化のよう場所や空間を示す
絵地図分析は、言葉と絵とデザインを使って自分自身や社会の問題の内面的な「絵地図」を客観的に作成するもので、だれでも自分自身に一番興味を持っており、だれでも自分についての生き方を絵図として表現してみたいと思っている。」ということから出発したものです。不安な時代、誰しも人生や自分自身の航海図を欲しがるものですが、自分自身の問題を把握するところからすべて始まるのです。絵地図は、識字の原点ともいうもので、文章や絵やデザインや地図などありとあらゆる表現をもちいて、自分自身を表現しながら相手に伝えようとするものです。これは田島が長年のユネスコやNGOの識字教育などから生み出したもので、これまでアジア地域の広範な人材研修で使用してきました。
2.これまでの開催場所:
―日本(都内の小中高校大学など)(NGO研修や全国の教員研修)、アジアのユネスコ加盟国20か国など。
―韓国(淑明女子大学、梨花女子大学、コンピューター通信会社、親子を対象として、―韓国のNGO、ナミソムなど)、中国(南京師範大学)パキスタン(農村地域での識字者と非識字者を対象とした農村の自立、ラホール女子大で2回)、ネパール、ラオス、ミャンマー、カンボジア(青少年局、NGOなど)などインド(NGOの幹部研修など)
―原発の被災地での絵地図ワークショップ (福島県いわき市)、キャリアデザインの専門家を対象としたワークショプなど多数
3.参加者の感想など:
2014年6月と9月、さいたま市で行ったワークショップでの感想を。参加者はCDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)などで、企業や大学で、キャリア・デザインなどを専門的に行っておられる方々でした。
―私は6月に引き続き二回目の参加でしたが、内容の充実度、心の満足度に驚きを感じております。テーマが「子どもの虐待」という重いものでしたので、6月のワーク後は正直気持ちがつらく、今回再び絵地図ワークショップに参加するのは緊張が強かったです。ですが、解決に向けたアクションプランを視覚化することで「自分にもできることがある」と効力 感が沸き非常に嬉しく思えた時間でした。最終的に自分の中にある前向きな気持ちに出会えること、具体的アクションが明確になることが絵地図分析の魅力だと感じました。
普段は大学のキャリアカウンセリングで、人との「対話」をアプローチ手段としておりますが、絵地図分析があれば対話をメインにしたカウンセリングは必要なくなるのではないか、ということも感じました。(もちろん、目的や状況によってベターな方を選択するのが良いのでしょうが)大学の学生は、言葉で表現することが苦手な子が多いです。絵という手段で彼らの心が開放され前に 進むきっかけになれば、こんなに素晴らしいことはありません。月に一度程度で勉強会をなさっているとお伺いしましたので、是非学ばせていただきたいです。
ー先生がおっしゃっていたように、絵にすることにより、映像として自分の中にしっかりと刻まれていることを実感しました。文章や文字だけに比べ、より具合的に、そして、つながりを大切に、また、まだ見えていないもの、でも、何か存在を感じているものを探り、探り当てた時の喜びはこの上ないものでした。私の場合、ここ最近、考えていたことでもありましたが、絵にすることで、そして、絵と絵に関連づけを行っていく上で、より一層自分の思い・考えが明確になり、定着していく感じがしました。併せて、まだまだ薄い場所、物足りないと感じるところも明らかになり、引き続き、深めていきたいなと思いました。 そして、私の人生のひとつの柱であるWorkに焦点を当てて、もう一枚の人生まっぷを描こうと今は思っています。定期的に、立ちどまりながら、自分の心に耳を傾け、“人生まっぷ”を片手にこれからも力いっぱい、自分の人生を自分の足で歩んでいきたい、歩んでいくんだと思いました。
目黒区立小学校での絵地図ワークショップ(6年生)孤育てから子育てへ (具体的な解決の)絵地図
ー1日コースを開いてよかったと思います。1日でも足りないくらいの内容で、もっと学びたい欲求が出ています。グループで具体的アクションを考えるプロセスで意見を自由に出し合いながら「だれの意見もNGとされない」のが、心地の良いものでした。この点は、キャリアカウンセラー同士の集まりだからなのでしょうか?社員研修などでやるとどんな感じになるのか、興味があります。また、「絵にまとめよう」とする意識を全員がもっているせいかちゃんと「まとまる」のが不思議でした。言葉+イメージ」の効用なのかもしれませんね。個人のアクションプランも、短い時間でしたがなんとか表現できるものなんだと思いました。「言葉でとにかく出す→カテゴリーごとでまとめる」をしていると、「イメージ」が出てきてすると、「タイトルの文言」がわき出てきてそんな流れでした。「言葉とイメージ」の間を行ったり来たりしているところが内省につながっている気がしました。「心の絵地図分析」は「深い」です。それだけに、大事に扱っていきたいと思います。もっともっと勉強していきたいです。
―無意識世界から気づきを得ることができ、とても感謝いたしております。久しく絵筆を握っていなかったので、まずそのこと自体がとても楽しかったです。午後の絵地図は、ワークスタート時には思いもよらない地図が書けました。日常の中ではじっくり見つめることをしなかったこと。分はこんなことに困っていて、このような方向性を考えているんだ、ということに気づけたのがよかったです。頭の中のモヤモヤが整理されたのがよかったのか、その夜は久しぶりに熟睡し、翌朝は最高の目覚めを得ました。
―ーすごっく面白いワークショップでした。言葉と表現すること、色、デザインしてみるということの力を感じました。なぜ地図と呼ぶのか、そこから何を引き出すかを伺って キャリアデザインってこういうことか、と今更実感しています。今回はアクションプランを作るところまで行かなかったのですが、私はずっと関わっていることばの活動を通してオリンピックに貢献できることがありそうと思いを巡らしています。レジメを読んでいると先生の独特のイントネーションが私の耳には聞こえてきます。今度は自分の課題に取り組みたいです。
ー問題解決の為の手法を具体的に教えていただき大変勉強になりました。自分は絵が下手なため、絵による表現の仕方を忘れてしまった状況で、内省するにはもう少し絵が書けるようになるといいのかな、という今までなかった絵を書くという別の興味も湧きました。また文字に起こすという事が今まで以上に重要だという事を改めて認識いたしました。
ーとても楽しかったです。ありがとうございました。出来上がった作品を静かに眺めていると、自分からなぜ「孤育て⇒子育て」という言葉が出てきたのか、自分は何が気になっていて、何をしたいと思っているのかが分かったような気がします。日常接する若者たちのなかで、「愛情に飢えて育ってきたであろう」人々に出会います。親子関係から影響していることは多く、さかのぼっていくと新米パパやママの孤独な育児から発し、不安でいっぱいの新米パパやママの顔が浮かびます。こうしたことを考えている自分がはっきりして、グループワークをして良かったと思っています。
言葉が単語ではなく「短い文章」であることがいいと思いました。アクションプランを作りやすくする基がここにあるのだと思いました。また、KJ法のようにまとめていくときに、同時にデザインしていく自由さが心地よい進め方でした。発想がでやすくなっていた自分を感じます。個人編もぜひ行いたいです。
日本の小学校6年生の子どもたちの感想:
― 自分が今、思っていることを何でも紙に表そうといっしょうけん命にやった。今まで味わったことのないかんかくを体験した。自分を見つめて自分のいいところやわるいところがどんどん見えてくるような気がしてどんどん手がうごいた。とっても不思議なかんかくで、自分でもどんなことをどんなふうにかんじているのかが、よくわからなくなってきてしまった。でも自分自身のことをよくわかれるようになれた気がした。また作ってみたいと思った。こんどは広いはんいのものも書いてみたいなあと思った。楽しかったです。
(6年生女)
― 私は絵地図のワークショップをやって、あらためて自分が思っていることがわかりました。例えば、私は自分の夢ややってみたいことがとても多かったので、私はその夢ややってみたいことに向けてがんばってやりたいです。私はできた絵地図を家に持って帰って、家のなかで一番見やすい所においてときどき見ました。そしていろいろ考えながら見ていると楽しいことがうかんできたりしました。私はこれを書いてよかったなーと思いました。(6年女)
― 自分の好きな絵地図を作っているから頭の中にどんどん島がうかびあがってきて楽しかった!いっぱいうかんで多すぎて、書き入れられなかった。空いている所に女の子の絵を書き入れたら、絵地図がカラフルになった!!その女の子にセリフ(ふきだし)を入れたら、空いている所がほとんどなくなって楽しい絵地図になったよ!いろいろな島ができて、本当の絵地図になった!白い画用紙から・・・・絵地図へ(6年生女)。
― ぼくの絵地図ができたときに体の力がぬけてらくになった。(6年生男)
目黒区区立小学校6年生の感想
―先日は私たちのためにすばらしい授業をしてくださってありがとうございました。なんとなく書きはじめてみたものでしたが、やっているうちにだんだん興味がわいてきておもしろくなってきました。ひととりながめてみると自分の未来が目の前に見えてくるようでした。これからの人生が、私が絵地図に書いたとおりになるかはまだわからないけれど、けっしてあきらめずに。今回の授業をもとに夢を叶えたいです。
―いそがしい中、ぼくの小学校に来てくださってありがとうございました。ぼくは人生マップをつくってとてもたのしかったです。できればぼくたちの卒業式に出席してください。
―私は自分だけの人生マップをつくって、「私の人生の目標はこれだ!!」と発見しました。発見できたのは先生のおかげです。ありがとうございました。また自分のやるべきことがわからなくなったら、書き出してみようと思います。
―ぼくが心の絵地図「私の人生マップ」を書いて思ったことがあります。一つ目は、自分の将来が明確になったことです。そのことで今何ができるか、何を目ざせばいいのかわかったきがしました。二つ目は、なんだかスッキリしたことです。なぜかというと苦手なことがモヤモヤしていたので、いい機会と思いました。
―短冊に書いたことをつなげると、自分の将来像が見えるような気がして、やる気が湧いてきました。また、僕の心の中にあったわだかまりも消え失せ晴々した気持ちになりました。これから自分の未来に向かって頑張っていこうと思います。
―先生が言っていた人生マップを作ったら、自分の夢がありのままに出ていました。
―この前は、私達のために東根小学校へ来てくださいましてありがとうございます。私は最初、「つまんない、、、」と思っていたけれど作ってみると私の将来がうかんできてとても楽しかったです。とてもきちょうな時間を私達にくださってありがとうございました。
―人生マップを作ってみると、どんどん夢がふくらんでいくような感じがして楽しかったです。また他の人の考え方も見ることができて、それぞれ自分の考えを持っていることがわかりました。またやってみたいです。
―心の絵地図をかいて私が思ったことがあります。一つは自分の目標がしっかりと定まり自分がやるべきことがあやふやなことがなくなりました。二つ目はこれを手元においておけば何を達成したか、何をすればいいのかすぐにわかるということです。
―この前は、ふだんは考えないような将来のこまかいことをいろいろと考えました。「私の人生マップ」を作ったことで、自分の反省している所もしっかりと受け止めることができたような気がしました。また自分の新しい夢を見つけることができました。将来に生かしていきたいです。
―私は心の絵地図をかいて、自分の夢、目標、直したいことなどを考えて、自分は何を目指しているのかを見直すことができました。私は時間内に終わらなかったのですが、完成した友達の絵地図を見て工夫しているデザインやステキなデザインを見てすごいなと思いました。とてもおもしろい授業でした。